★★★ 盲人用歩行補助具<ウォークリーダー> [MJNH101A] ★★★

----------------- 特 徴 ---------------------
1.前方約2m以内に障害物を検出するとイヤホンから音で通報します。
2.障害物に近づくと通報音が高くなり、慣れると音色の変化で距離感が得られます。
3.小型・軽量(約100g)・長時間動作(単四電池2個で約100時間)
4.検出距離(1m/1.5m/2m)と音量(大/中/小)および感度をそれぞれ3段階切替できる。
5.首に掛けてイヤホンで聞く方式なので、手を使わずに使用できます。
6.細い針金等は検出出来ない場合があります、直径5mm以上の太い棒は近づくと検出します。

注意)
 他の補助具や超音波を使う器具の近く等では、障害物が無くても通報音が出る場合があります。
 装着した高さの前方を検出します、足下には反応しないから白杖等と併用して下さい。
 この装置は歩行上の安全を保証する物ではありません、補助具として使用して下さい

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取扱説明書 ダウンロード



開発中の動作音


外観図



試作機-20160625
  伸縮コード付きのイヤホンにしてみた。(上側は縮んだ時、下側は伸ばした時)



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<<< 試作機を視覚障害者の方に試用していただきました >>>
    使用者 :視覚障害者(車いすの方と自力歩行できる方各1名)
    試用期間:1ヶ月(2016年7月)
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<良かった点>
(1)音の大きさがわかりやすくて良かった。
(2)通報音の変化に慣れることで障害物との距離感が得られた。
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<要望,改善点など>
(1)音質で、障害物が人なのかあるいは物なのか、硬い物か軟らかい物か識別できる機能がほしい。
(2)下り階段などの場合、前方に向けた超音波距離センサーでは障害物なしとなるため何らかの補完センサーがほしい。
(3)後方から近づいてくる人に対して検知できるような機能がほしい。
  ひったくりや犯罪に巻き込まれないかという不安を常に抱きながら歩いている盲人の方が多いみたいなので、
  そのような機能があれば防犯に役立つのではないかと思う。
(4)電池をできれば充電池にしてほしい。通常の電池だと急に電池切れにならないかという不安がある。
(5)ボタンの操作性について、検出距離および感度のスイッチを手の感触で判別できるようにしてほしい。
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<<要望についての対応案/西無線>>
(1)障害物の種類を識別する機能は技術的に実現するのが難しい。
(2)下り階段の検知は現在の構造では不可能であるが、別途に白状の先端へ補完センサーを付ければ可能と推測する。
  これは需要が多ければ検討したい。
(3)後方も検知するには、もう1台を背中へ後ろ向きに装着すれば可能であるが、費用が高くなってしまう。
  2台が、すぐ近くで動作すると相互に干渉して誤動作を生じるから、同期して動作させなければならない。
  これも需要が多ければ検討したい。
(4)充電式にするには設計変更が必要で、価格が高くなるので、需要を見極めて対応を検討。
  別途に市販されている充電器で充電された電池を装着して使うのは、現状でも可能です。
(5)検出距離および感度のスイッチをトグル型やロータリー式にすると外形が大きくなり、適用するには問題が有る。
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開発の当初は受信センサー2個で試作してみたが、検出角度があまり広がらないので1個だけに変更した。
電池寿命は延びて約50時間。
前方に障害物が無い時にも時々反応音が出る現象があり、吸音材を入れて動作は安定してきた。
検出距離、音量、感度をそれぞれ3段階切替できるようにマイコンプログラムを組んだ。