★ 超小型人工衛星用FMCW送信機 145MHz TXE145MFMCW-302A ★

<AFSK:1200BPS,GMSK:9600BPS,CWの3モード対応> 予約受付中  430MHz送信機はココをクリック


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アマチュア衛星のアップとダウンリンクの通信周波数割り当てが、この先、逆になるという情報が来ています。
西無線では、それに対応するため、急遽、145MHzの送信機を開発しました。
送信周波数以外は、TXE430MFMCW-302A に準じた仕様で、置き換え可能な外形とインターフェースです。

☆納品済みの430MHz送信機を145MHz送信機TXE145MFMCW-302Aへ改造したい方は西無線へ連絡下さい。

----------------------- 仕様(概要) -------------------------------
(1)送信変調方式は3モード内蔵
 1台でAFSKとGMSK(9600BPS)およびCW送信を切り替えて使える。GMSKモデム内蔵(ADF7021)
 小刻みな送信周波数設定が可能(0.1kHzステップ)・・・WSJTに類似の送信波を生成可(シングルトーンのみ)
 AFSKモデムは内蔵しません。(AF IN端子へAFSKサブキャリアを入力すると301A型と同様にAFSK変調できます)
(2)ケース外形は301A型(88.5×60mm)より小さくなって、83×50mm(取付板除く寸法)、厚さは301Aと同じ。
 取り付け用の板を変えることで301A型と同じ取付穴位置で製作可能。
(3)インターフェースと制御方法は301A型と異なる。(送信系統図と回路図参照)
 電源は5Vを供給して下さい。
 301A型に差し替えて使う時に改造点が少なく済むように考慮中。
 <送信機に内蔵のマイコンでPLL周波数設定可能なので、PLL制御ラインを省略>
 送信機にスイッチを接続して動作確認できるテストプログラムを実装。
(4)回路構成
 PLL部は、ハヤブサ2と相乗りで打ち上げられた「しんえん2」に搭載の無線機と同様の回路方式。
 使用するPLLシンセサイザは、無線通信用ICのADF7021に内蔵のPLL部を使います。
(5)動作モード切り替え・・・送信系統図に記載のFMCW0とFMCW1端子で制御
 FMCW1=0,FMCW0=0・・・送信しない(待機状態)
 FMCW1=0,FMCW0=1・・・CW送信(CWKEY ONで0.1W送信)
 FMCW1=1,FMCW0=0・・・FM送信(FMPTT ONで0.8W送信、AFINへAFSK信号を入力)
 FMCW1=1,FMCW0=1・・・GMSK送信(TRDATとTRCLK端子を使用して9600BPS送信)
 上記設定に関わらずPWR端子がOPEN(または5V)では電源OFF(予想漏れ電流1mA以下)
(6)マイコンインターフェースの信号電圧
 PSW以外のマイコンインターフェス信号電圧は、出力:High=3.3V/Low=0〜1V、入力:High=3〜5V/Low=0〜1V
 3.3〜5Vを入力しても壊れませんがPSWをOFF時に1mA程度漏れる場合がある。
 PSWは、OFF=5Vかopen、ON=0〜1Vにして下さい。(オープンコレクタ出力を推奨)

(7)価格は標準仕様の301A型と同じ(消費税は別途必要)・・・302A型は標準機で3モード対応(AFSKとGMSK対応およびCW)
  型番の末尾に-EMが付く「TXE145MFMCW-302A-EM」は温度試験を省略した室内実験用(価格は20%割引)。

取扱説明書・・・クリックするとPDFファイルで見える

回路図・・・クリックするとPDFファイルで見える

回路図(430MHz機との相違点を赤丸で記す)・・・クリックするとPDFファイルで見える

試作機の温度試験データ・・・クリックするとPDFファイルで見える

無線事項書・・・クリックしてダウンロード

系統図・・・クリックするとWORDファイルで見える


---------------- 占有帯域幅の実測値(GMSK.9600BPS,PN9) ------------------



---------------- 試作機 No1の送信周波数スペクトル ------------------



 CW送信時の占有帯域幅測定波形 (OBW=161Hz,145.835MHz,20BPS,AAA---) 




 -----参考データ-----
 19.2kBPSで高速送信した時の送信波形 (PN9疑似ランタ゚ムデータ) 
   占有帯域幅の実測値=19kHz   R28=680Ω

   SPAN=100kHz,RBW=1kHzで測定


下図はCN1インターフェース接続例

プログラム書き替えケーブルの図は、PSWとGND接続を追記。


テストプログラム(TXE145MFMCW-302A-ExtVCO.asm)・・・クリックするとダウンロードできる
 FMCW1とFMCW0入力を読み取り、CW/FM(AFSK)/GMSKの3モードを切り替えて送信する。
内蔵のEEPROMに書き込まれた送信周波数データを読み取ってPLL設定する。
送信周波数はEEPROMへ予め書き込む。(145.835MHzでは10進数の1458350を16進数に変換して、16 40 AEを書き込む)



3値照合テストプログラム(TXE145MFMCW-302A-3A.asm) 追加・・・EEPROMの周波数データを各々3ヶ所へ書込み、読み出す時に照合する。
☆☆☆ 放射線等によりEEPROMに記憶した周波数データが変わっても2ヶ所のデータが一致したら修復して読み出す ☆☆☆
この3値照合テストプログラムはパワーON時に実行して約1秒間かかるから、送信開始の1秒以上前に電源ONすること。


プログラムを書き替える時の接続



ケース外形図 (20160416)・・・TXE430MFMCW-302Aのケースと同じ



回路図




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-----編集責任者:西 裕治 (Ji3CKA)-----